灌漑と灌水

灌漑(かんがい)とは、植物に必要とされる間隔で量を管理して水を供給することです。農地に限らず、景観を維持する、乾燥地での緑化などでも灌漑は行われています。

日本では、畑に水を供給する畑地灌漑と水田に水を供給する水田灌漑に分けて言うこともあります。

さらに、作物に給水すること、植物に給水することは灌水もしくは水遣りと言っています。

一方、英語では、どちらもirrigation(イリゲーション)です。
【名】かんがい、注水、〔川・湖などから〕水を引くこと
【名】《医》潅注、洗浄

灌漑の歴史

人間は古代から水を管理してきました。1万年前に始まった農耕によって人口が増加し、国家が形成され、農耕生産の向上が課題となり、開墾や干拓、灌漑などが行われ始めました。

中でも灌漑技術は水資源の少ない地域において開発され発達して来ました。考古学調査の結果、紀元前6千年紀ごろからメソポタミア、エジプト、イランといった中東で灌漑が行われていたことが知られています。(より詳しくはこちら)

さらに、今言われている正確(あるいは精密)な潅水(Precise Irrigation)の考えは、古くからありました。例えば5千年前の中国、4千年前のバビロニアです。

紀元前1684年古代バビロニアの水路図。出典:The S紀元前1684年古代バビロニアの水路図。出典:The SCHOYEN Collection

日本の灌漑

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