世界の農地
世界の耕作面積は、2007年に15.92億haあり、これは2050年には16.61億haまでに増えると予測されています。
- 世界の農地 2016年版 出典:FAO
図の見方
- 黄色:雨水での農業、熱帯湿潤地
- 肌色:雨水での農業、乾燥地帯
- 薄茶色:雨水での農業、亜熱帯
- 茶色:雨水での農業、山岳地方
- 緑色:雨水での農業、温帯地方
- 薄黄色:放牧地、亜熱帯
- 薄黄緑色:放牧地、山岳地方
- 濃青色:米作の水田
- 青色:米作以外の水田
- 濃緑色:森林
- 鼠色:砂漠
世界人口と食料
世界の人口は、2007年に66億人でしたが、2050年には約93億人になると予測されています。この間穀物生産は、1990年に19.52億トンが、2007年には20.68億トン、2016年には28.48億トンと伸び、2050年には30.09億トンと予測されています。
肉類生産も2007年の2.58億トンが、2050年には4.55億トンに伸びると見込まれています。
- 世界の穀物生産量と市場価格(1990年と2016年) 出典FAOから作成
農業課題
- 食糧は、増産していると言えます。食料危機の声もありますが、人口と生産高、一人当りの摂取可能カロリーからは、人類として飢餓になることはなく、むしろ分配、供給の課題が多いと考えられます。
- 国別穀物生産量 単位:百万トン 出典: FAO
- しかし、地球温暖化、異常気象などの天候不順、干ばつが増えています。これで需給アンバランスは起きると考えられています。
- 水の70%は農業利用だが、75%以上の水が無駄になっているといわれています。
- 日本は水の輸入大国という考え、バーチャルウォーター:輸入食料を全て自ら生産したときに必要とする水の量。 日本は約8百億㎥で、国内使用量とほぼ同じ。
- ICTやAI、バイオなどのアグリテックで、単位面積当たりの収量は増加すると予測されています。
- 収量を確保するための労働力の確保、コストが上昇です。
FAO
国際連合食糧農業機関 – Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)は、世界の農林水産業の発展と農村開発に取り組む国連の専門機関です。196の加盟国(2つの準加盟国含む)およびEU(欧州連合)から成り、本部はイタリアのローマにあります。
経済・社会・文化・教育・保健等分野において政府間協定によって設立された世界的専門機関のうち、国連総会の承認を受け国連経済社会理事会 Economic and Social Council と連携関係協定を結んだ国連専門機関のひとつです。
- イタリアの首都ローマにあるFAO
- チルコ・マッシモ(古代ローマの戦車競技場)跡の向かいにある。Rome, Italy